経済

AIブームをけん引 米半導体大手 決算

11/19/2025

世界で大人気のAIをめぐる、すごくおもしろいできごとが、先月の終わりに韓国のソウルでありました。AIで有名なアメリカの会社「エヌビディア」の社長さんが、韓国に行って、サムスンやヒョンデ自動車の社長さんたちと、みんなが大好きなフライドチキンをお店で一緒に食べたんです。このようすは、今、AIの世界がどれだけすごい勢いで大きくなっているかを教えてくれます。

フライドチキンを囲む会食の様子

社長さんがいつもの黒いジャンパーをいすにかけ、ビールを持ってリラックスして食べている写真が、インターネットでたくさん広まりました。この食事はただの食事じゃなくて、フライドチキン屋さんや、とり肉の会社の株の値段が上がるなど、いろいろなことに影響しました。お店によっては、三人が注文したメニューにちなんで「AIセット」という名前のメニューもできたほど、みんなのAIへの関心が高まっています。

AI産業の象徴的イメージ

なぜこんなに注目されるかというと、エヌビディアという会社が、世界のコンピューターの頭脳「半導体」を作る会社の中で、とっても強い力を持っているからです。この会社が出した最近のもうけの報告は、みんなの予想よりもずっと良くて、世界中の投資家や他の会社が大注目しています。去年の秋に出した報告は、日本の半導体を作る機械の会社など、たくさんの会社にとっていいニュースになりました。

それに、エヌビディアは会社の値段(時価総額)が世界で初めて5兆ドルというとてつもない大きさを超え、世界で一番価値のある会社になりました。2024年には、ニューヨークの大きな株の指標「ダウ平均」に入ることになって、株の動き全体を元気づけています。

でも、このAIブームがずっとうまくいくかどうかは、まだわかりません。みんなが期待しすぎて、株の値段が上がりすぎているのでは?という「AIバブル」かもしれないと心配する人も、日本やアメリカの投資家の中にはいます。エヌビディアの社長さんは「みんなが本当に必要としているからバブルじゃない」と言っていますが、市場は落ち着かないようすです。

こんなにいろいろなことが急に変わる時代だからこそ、AIの市場や半導体産業がこれからどうなるかは、これからもよく見ていかなければなりません。みんなが熱狂している中で、どんな危険がかくれているかを見きわめ、これからを冷静に考えることが、投資をする人や会社の人たちの一番大事な仕事になるでしょう。