経済

政府 ラピダスに1000億円出資へ 追加支援で1兆円規模の計画も

11/21/2025

経済産業省は、とても小さくて高性能な「半導体」をたくさん作る会社「ラピダス」に、今年中に1000億円のお金を出すと決めました。これは、日本の半導体の技術をもっと強くして、世界で戦えるようにするための、とても大切な取り組みです。

ラピダスは、これから少しずつ、世界で一番新しい半導体をたくさん作れるように準備をして、2031年ぐらいを目標に、会社の株をみんなが買えるようにしたいと考えています。こうした計画がうまくいけば、日本の会社が世界でもっと活躍できるようになると期待されています。

ラピダス半導体製造イメージ

それだけではありません。経済産業省は2026年度には1500億円以上、そして2027年度までに全部で約9300億円ものお金をラピダスに出す計画を発表しました。国全体で応援するお金は、なんと約2兆9000億円にもなる見込みです。

半導体製造のイメージ

国がこれだけたくさんのお金を出すかわりに、とても大切な技術が外国に流れていかないように、国が会社の大事な決めごとについて「いやだ」と言える権利(「黄金株」といいます)を持つことになっています。これで、日本のすごい技術をしっかり守ることができます。

でも、国のお金がたくさん入るなかで、ラピダスが他の会社からもお金を集めたり、新しい技術を作ったり、製品を買ってくれるお客さんを増やしたりできるかどうかが、これからの大きなテストです。半導体の世界は競争がとても激しいので、技術の力と、会社をうまく経営する力、両方をもっと強くしていく必要があります。

ラピダスがこれからどうなっていくかは、日本の半導体産業がまた元気になるための、ひとつのシンボルになるかもしれないので、日本中も世界中も、とても注目しています。