スポーツ

安青錦優勝 ウクライナでも祝福

11/23/2025

九州場所の最後の日、ウクライナから来たお相撲さん、安青錦関が初めて優勝しました。これはウクライナのお相撲の歴史で、初めてのすごい出来事です。ウクライナのお相撲ファンたちは、とっても喜んで、たくさんお祝いの言葉を送っています。このニュースは、日本だけでなく、外国にも広がっています。

安青錦関の本当の名前は、ダニーロさんです。ウクライナのビンニツァという町で生まれました。キーウという大きな町から、南西に200キロぐらい離れたところです。2021年には、ポーランドで開かれた18歳以下のヨーロッパのお相撲大会で、100キロ級と無差別級、それに団体戦の三つ全部で優勝する、とっても強い力を見せていました。

でも、2022年2月にロシアがウクライナに攻めてきたので、彼の生活は大きく変わりました。家族を守るために国を出て、日本に来ました。そして2023年9月に、初めてお相撲の土俵に上がりました。そんなに短い期間で初優勝できたのは、彼が一生懸命練習して、絶対に勝つという強い気持ちを持っていたからです。

安青錦の勝利を祝うファン

ウクライナのスポーツのニュースを伝える会社は、すぐにこのすごいニュースをみんなに知らせました。「もうすぐ大関になれるかもしれないね」と、とても高く評価しています。ウクライナの人たちも、誇らしい気持ちで、これからもっと強くなることを楽しみにしています。

インターネットでお相撲が好きな人たちが集まる「カチコシ」というところでは、たくさんの応援のメッセージが届いています。そこを管理しているアルテム・シャバンさんは、「彼の活躍を見ると、ウクライナの人が世界のトップで頑張っているんだと、はっきりわかります」と話しています。

安青錦の優勝パレード

ウクライナの中からは、「ドローンが飛んできたり、危険を知らせるサイレンが鳴ったりする大変な毎日だけど、私たちは彼の一歩一歩を誇りに思っています。これからも、ずっと前に進み続けてほしいです」という、あたたかい応援の声が届いています。